車いすで大阪城観光?後編?【Be Happy!交流会2016 in OSAKA】
2016年4月、Be Happy!のライターらで交流会を兼ねて大阪観光をしてきました。
その時のダイジェスト動画は「Be Happy!ライター大阪に終結!!」の記事よりご覧いただけます。
観光では2日間で海遊館、天保山、大阪城へ行きました。
参加メンバーはライターから車いすユーザーが5名、視覚障害者(弱視)が1名。そこに医師やトレーナーなどの専門職、家族などを加えて、2日間で総勢16名となりました。
果たしてどのような観光になったのでしょうか。行きたいところへは行けたのか? 難しかったことはなんだったのか?
今回の記事では「大阪城」についての後編です。
前編を見ていない方は是非そちらもご覧ください。
⇒車いすで大阪城観光?前編?【Be Happy!交流会2016 in OSAKA】
車いすでの入城
私たちが行った4月の日曜日はとにかく混雑していました。そんな混雑時の様子をお伝えします。
まず、代表者が障害者手帳を集めて受付を済ませます。
ベビーカーは置いていかないといけないので(空いている時は持ち込み可能)、小さいお子さんを連れていく場合は注意が必要です。
通常は階段を上って城の中へ入っていくのですが、車いすユーザーはまず、脇にある外部エレベーターで城の入り口へ向かいます。
車いすユーザーはこの矢印の奥へと進み、エレベーターで上がります
この時、介助者以外は通常のルートより入城となるとのことで、一部のメンバーとは早くも離れ離れに(笑)
とりあえず天守閣で落ち合う約束だけしておきました。
職員さんも必死…ご苦労様です
職員のおじさんに先導され、人混みをかき分けて入城、天守へと繋がる城内エレベーターへ向かいます。
エレベーターを待つ列が外へも伸びるほど混雑しています。車いすの人は優先的に乗せてもらえるのですが、案内する職員さんも必死必死。
「すみませーん、ちょっと通りまーす、空けてくださーい!」
(ガヤガヤガヤ…)
「ぷりぃーず!えくすきゅーずみぃ!◎△$♪×¥●&%#!ファーッ!!」
みたいな感じでした(笑)
さらに館内エレベーターのところで別の若い職員さんに引き継ぐのですが、案内してくれたおじさんが「大丈夫やからな!落ち着けぇ、落ち着いてなぁ!!焦らんでいいから落ち着いてなぁぁっ!」なんて言うもんだから、私は必死で笑いを堪えて(あんたが一番落ち着けよっ!!)と心の中でツッコミました。
いえ、でも本当に助かりました、ありがとうございます。
ただただ一周しただけの天守閣
うーん、やはり人が多すぎた…の一言に尽きます。
天守閣の高さは50メートルほどあり、それ以上に周りに建物がなく、丘の上に建っているような感じなので、それはそれは素晴らしい景色が広がっています。
ですが、通路は車いすと人ひとりがすれ違えれるぐらい。そこに眺望を楽しんだり、写真を撮るために足を止める人がいるため、私たちがゆっくりと景色を楽しむ…ということは残念ながらできませんでした。
天守閣では大体こんな状況。ゆっくりと景色を…というわけにはいかなかった
また、天守閣にはいくつかの出入り口があるのですが、車いすで出入りできるところは一箇所です。車いすで止まるとつっかえてしまうことも気になり、とりあえずのそのそと天守閣を一周しました。
その最中に、人と人の隙間から景色を見ることはできましたが、ちょっぴり残念な感じがあったというのも正直なところです。
本当はこの景色を見ながら、みんなで日本の将来でも語り合いたかった(笑)
展示エリアは比較的落ち着いて
大阪城内の観光ルートは、一番上の天守閣から順に降りながら進んで行きます。
展示エリアでは豊臣秀吉の生涯や、大坂夏の陣についてなど、まさにこの地で起きたことを学び、感じれるようになっています。
城の出入り口(1階)と天守閣以外は空いているというか、人が分散しており、比較的落ち着いて、車いすでもゆっくりと見ることができます。
ですが一方で大変になったのが2歳児のわが子。ここまでの疲れがドッと出たのか、はたまたお腹が空いたのか、一気に機嫌が悪くなり手が付けられない状態に…私ときゃぴばらは一足早く退散し、城下でタイ人の親子と喋ったり、前日の交流会で余ったお菓子を食べながら過ごしました。
城を出ると子どもの機嫌も落ち着いたので、きっと人混みがしんどかったのと、あんまり歴史に興味がなかったのでしょう(笑)
おまけ(独断と偏見によるベストショット)
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