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車いすで大阪城観光〜前編〜【Be Happy!交流会2016 in OSAKA】


2016年4月、Be Happy!のライターらで交流会を兼ねて大阪観光をしてきました。
その時のダイジェスト動画は「Be Happy!ライター大阪に終結!!」の記事よりご覧いただけます。

観光では2日間で海遊館、天保山、大阪城へ行きました。
参加メンバーはライターから車いすユーザーが5名、視覚障害者(弱視)が1名。そこに医師やトレーナーなどの専門職、家族などを加えて、2日間で総勢16名となりました。
果たしてどのような観光になったのでしょうか。行きたいところへは行けたのか? 難しかったことはなんだったのか?
今回の記事では「大阪城」について、動画にはなかった部分も含めて、わたくし副編集長・天田大樹がお伝えします。

大阪城ってどんなとこ?

国の登録有形文化財となっている大阪城

国の登録有形文化財となっている大阪城

大阪城とは、豊臣秀吉によって1593年から築かれ始めた安土桃山時代〜江戸時代の城です。
「城攻めの名人」と呼ばれた秀吉自身が創った大阪城は、「難攻不落の城」とも言われています。
当時最大規模の大きさであり、高い石垣、さらに川を利用した内堀・外堀で囲われた大阪城は圧倒的防御力を誇っていたんですね。
また、唯一の弱点とも思われた南側も、2016年の大河ドラマにもなっている「真田丸」と呼ばれる出城によって大阪城を守りました。

そんな日本を代表する名城は、外観はその歴史を引き継いで「大阪の象徴」としてそびえ立ち、周囲は大阪城公園として整備され、世界各国から多くの観光客が訪れる場所となっています。

さて、そんな大阪城ですが、車いすでの観光には多くの試練が待ち受けていました。

大阪城の開館時間・入館料

開館時間:9時〜17時(最終入館16時30分)
※桜シーズン、GW、夏休みは開館時間の延長あり
休館日:年末年始(12月28日〜1月1日)

利用料金:大人600円、中学生以下無料
※大阪市在住の65歳以上の方は証明書呈示により本人無料
※障害者手帳等お持ちの方は手帳呈示により本人+介助者1名まで無料

大阪城天守閣までの主なルート

電車を使い、大阪城天守閣まで行くルートは下記の4通りあります。
①青屋門→極楽橋ルート(JR大阪環状線/大阪城公園駅 もしくは 大阪市営地下鉄/大阪ビジネスパーク駅)

 

②京阪口→極楽橋ルート(京阪/天満橋駅)

 

③玉造門→桜門ルート(JR大阪環状線/森之宮駅)

 

④大手門→桜門ルート(大阪市営地下鉄/谷町四丁目駅)


大阪城は丘の上にあるような感じなので、基本的にどのルートを使っても坂道はあるのですが、④大手門→桜門ルートが比較的傾斜がなだらかで、車いすで行くには絶対おすすめです!

と言いつつ、私たちは昼食場所の関係で、行きは急な坂が多いと噂の、①青屋門→極楽橋ルートで向かいました。
なんでもやってみないと分からない!チャレンジチャレンジ♪ ですが、この決断は失敗だったと思い知ることになります…(笑)

HARDモードで城を目指すBe Happy!一向

さて、ここからは私たちが辿った㈰青屋門→極楽橋ルートがいかに大変なものだったかをお伝えします(笑)

まずはウォーミングアップ?
緩やかなアーチを描いた橋を渡ります(大阪城新橋)。

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お昼も食べて元気いっぱい。ここはみんなへっちゃらです。

大阪城ホールの横を抜けるように平坦な道を進んで行きますが、ちょうど太陽が真上にある時間。
車いすは地面からの距離が近く、照り返しの熱にも結構やられます。それでも私の子どもは元気いっぱい。車いすを押してくれています(ただしなかなか進まない)。

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さぁ!もうすぐ青屋門!!
と勢いよく進みたかったのですが、私たちの足は思わず止まり、天保山に続き、再び私の口はへの字になりました。

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まだ大阪城傘下に入って間もないと言うのに、いきなり昨日の天保山登頂最大の関門だった坂並みの勾配です。いえ、距離を考えるとそれ以上かもしれません…。
この日は都合により参加できなかった圓井氏。となると先陣を切るのはやはりこの方、長谷川氏です。
平坦なところから力強く漕ぎ始め、初速の勢いを生かしてぐんぐん上っていきます。

思わず「すごい、すごい」と口を揃えます。

思わず「すごい、すごい」と口を揃えます。

私も感化され、「うっ…グッ…」と一漕ぎしては止まりの繰り返しながら上っていきます。
一緒に同行していたJ-Workoutのトレーナーさんからは「天田くんの場合歩いたほうが速いんちゃう?」と言われました(笑)

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そしてこれが青屋門。
ここまで必死すぎて「あぁ、そういえばこんなとこ通ったっけ?」という気持ちで今振り返っています。たぶん、メンバーのみんなもあまり記憶にないことでしょう(笑)

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また少し進むと「極楽橋」です。実はこの橋を渡るのに、数年前までは階段を数段上らなければならなかったようなんですが、現在はスロープが設置されています。

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橋を渡り切ってもまた同じようなスロープが続きます。このスロープ自体はまだなだらかな方ですし、比較的上りやすいかと思います。

いよいよ大阪城まであと少し!
しかし、ここで待ち構えていたのは本日最大傾斜、かつ最長のスロープ!!
もう、ここまで来たら進むも地獄、戻るも地獄です…。
ここはさすがの長谷川氏でも上ることはできず、車いすメンバーは全員介助してもらって上ります。ここを上り切ればゴールだと、誰もがそう信じて…。

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上り切ったその先には…!!
う〜ん、どうやら素晴らしい景色が広がっているのか、多くの人が自撮しています。階段になっていて車いすだと見ることができないのが残念…。

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最後尾で上った私ですが、ふと木陰の方へ目をやると、全員が口をへの字にしてこっちを見ています。私が言うのもなんですが、憔悴しきった車いすユーザー数人が並んで恨めしそうにこっちを見ていると結構怖いんですが(笑)

でもその理由もすぐに分かりました。
ふと進路へ目をやると…

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写真よりも実物は恐ろしい

こ、これは…普段の生活では滅多に見ることのないほどの変態坂道…!!
急勾配なだけでなく、坂道自体が横にも傾いているため、車いすユーザーにとっては「悪魔のちゃぶ台返し」と怖れられる類の坂道です。

さすが難攻不落と言われる城、これが戦国時代なら私たちはとっくに葬られていることでしょう。
だけどここを上れば間違いなく頂上です!
私たちは必死に(介助者を応援し)坂道を上りました。

登りきったところでまずは休憩…。

登りきったところでまずは休憩…。

まとめ

今回は大阪城公園駅、大阪ビジネスパーク駅を最寄駅とする青屋門〜極楽橋ルートで行きました。
確かに極楽橋にスロープも設置され、車いすでも頂上まで上ることはできたのですが、その行程はかなりハード。とにかく坂、坂、坂でしたよね。
どんなにパワーのある車いすユーザーでも、自分だけの力で行くことは難しいと感じましたし、介助側する側にもそれなりにパワーがいるのではないかと思いました。

今回は長くなってしまったので、次回、大阪城観光〜帰り道(車いすで推奨される大手前→桜門ルート)の紹介をしたいと思いますので、是非そちらもチェックしてみてください。

おまけ(独断と偏見によるベストショット)

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