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障害があっても楽しめる!安定性に優れた「シット・オン・トップ・カヤック」


先日、徳島に出掛ける用事があったのですが、その際に人生で初めてカヤックに乗ってみました。「乗ってみた」と言っても頚髄損傷の私にとっては一つの「挑戦」です。
今回は徳島県美波町の「クーランマラン人力旅行社」でお世話になったのですが、ツアー前の電話相談から「大丈夫ですよ」という短くも心強いお返事を頂けたことで、安心して臨むことができました。

 

カヤックとは/カヤックの種類

カヤックとは、足を前方に投げ出すようにして座り、パドルを漕いで川や海を進む一種のマリンスポーツ、レジャーです。
難しいという印象もありますが、実は色々なタイプのものがあり、用途や使用者のレベルに応じて艇を選びます。
今回私が使用したのは「シット・オン・トップ・カヤック」と言い、とても安定性に優れたカヤックです。1歳〜高齢者でもツアーに参加できるぐらい汎用性の高いカヤックで、実際に川や海(湾)の上に2時間近くいましたが、転覆することや危険なシーンは一度もありませんでした(もちろん波の状態にもよりますが)。
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実際に乗ったシット・オン・トップ・カヤック。横幅が広く、水が入ってきても自動で排水される構造になっている。

 

障害があってもカヤックに乗れる?

私は四肢不全麻痺の頚髄損傷ですが、杖を使ったり、パドルを杖代わりにカヤックに乗り降りし、パートナーとともに2人艇で漕ぎました。腕の力は弱くても、2人艇に乗ることでしっかりと進むことができます。
ちなみに私のパートナーは視覚障害による弱視状態なのですが、今度は私の方が(漕ぐ向きの指示など)司令塔になることによって一緒に楽しむことができました。

ということで、四肢不全麻痺の私と視覚障害のパートナーは十分に楽しめるということが分かったのですが、実際のところカヤックに乗るためにはどういったことが条件となってくるのでしょう。
今回のツアーを担当してくれたクーランマラン人力旅行社 代表、杉本雅昭さんに聞いてきました。
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とても冷静で的確なアドバイスをしてくれる。ツアーをしながら自然や土地の豆知識を教えてくれるなど、まさにアウトドアのスペシャリスト。

 

「座れさえすればできる」杉本さんの話から

私がカヤックからサッと降りることができないので、休憩の際には極力岸の方まで引き上げてくれるなど、さり気ないフォローをしてくれた杉本さん。その休憩時間を利用して聞いてみました。
「何ができればカヤックはできるのか」この問いに対する杉本さんの答えは「何をするのか、目的によるけど」という前置きはありつつ「座れさえすればカヤックはできる」というものでした。
つまり、座れさえすれば同乗者に漕いでもらうことで進むことはできるし、海の香りや風、迫力ある洞窟の下をくぐることもできるというわけです。体力的に不安があっても、万が一漕げなくなった際はカヤックを連結して引っぱってもらうことも可能なようです。

ではカヤックの座る姿勢とはどのようなものなのでしょう。
シット・オン・トップ・カヤックの場合、背もたれがついていて体を預けてもたれることが可能です。ただし椅子ではないため、足は前に投げ出す形になります。このような座位環境である程度の揺れがある中、姿勢を保つことができるかどうかがポイントになりそうです。
不安な方は相談した上で臨むようにしましょう。
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※おしりは特に濡れてしまうため、褥瘡などある方はそのあたりも検討する必要がありそう。

 

最後に

私にとっても初めてのカヤック体験だったわけですが、ここには書ききれないご配慮もあったおかげで楽しむことができました。そこで感じたことは、こうした体験ツアーを主宰している人は、体験者のレベルに応じた楽しませ方や魅力の伝え方を知っているということです。
なので、障害があることで実際問題できないことがあることも事実ではありますが、興味を持ったことに対してすぐに諦めるのではなく、何があればできそうか、どんな工夫があればできそうかを私達自身も考える姿勢を持つことが大切だと感じました。

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