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命の危険!自律神経過反射


自律神経過反射は、胸椎6番目(T6レベル)以上の脊髄損傷者のほとんどに見られる合併症です。生命の危険をともなうこともあり、原因や治療法を知っておくことは重要です。

 

自律神経過反射の症状

・高血圧 ・厳しく強打されるような頭痛
・目の前に「点」が見える ・ぼやけた視野
・徐脈 ・損傷レベルより上の鳥肌
・損傷レベルより上の発汗 ・損傷レベルより上の皮膚の潮紅
・鼻づまり

私の場合(頚椎5番目:C5)、自律神経過反射が起きると、高血圧や損傷レベルより上の発汗、頭痛が主な症状です。

コントロールできない高血圧は、自律神経過反射の危険な側面であり、脳梗塞となる危険性が高いです。

自律神経過反射の原因

・膀胱の充満あるいは拡張 ・ひどい便秘
・感染(膀胱等) ・検査や処置
・褥瘡(床ずれ) ・外傷による痛み
・熱い、冷たい温度 ・日焼け
・きつい衣服 ・睾丸や陰茎への圧迫
・激しい月経痛、陣痛 ・胃潰瘍
・薬剤 ・射精

私の場合、膀胱の充満がほとんどで、カテーテルのつまりが原因である事が多いです。

感覚がなくとも痛みあるいは不快感を生じる可能性のあったところに原因となるのが一般的です。

 

自律神経過反射の対処

・横になっている場合は、体を起こすこと。これにより、血圧が下がる。

・原因を見つけ、取り除くこと。自律神経過反射は通常、原因が取り除かれなければ症状はおさまらない。

・原因が見つからない場合、すぐに病院へ行くこと。

*自律神経過反射は特殊な病態であるため、すべての医療従事者が対処法を心得ているとは限らない。なので、しっかりとした知識の習得および「自律神経過反射についての医学的警告カード」を提示することが必要である。

自律神経過反射についての医学的警告カード」はコチラの下部

 

自律神経過反射のメカニズム

1.痛みがあるとまず、血管は反射的な活動によって収縮し、血圧を上げる

2.神経は脊髄を通して脳までメッセージを送り実際に痛みを感じるが、脊髄損傷者は痛みを感じない

3.血管と血圧の状態を脳に伝達するため、脊髄以外の自律的な経路を通って脳までメッセージを伝達する。

4.T6レベルより高位の場合は、脳は損傷域より下の血管に拡張する指令(血圧を下げる働き)を送ることができない。これは脊髄のT6 ~T10の領域がほとんどの血管へのメッセージを伝達しているからであり、血圧を下げる閉鎖弁が働かないので、血圧は高いままになる。

 

まとめ

脊髄損傷者、特にT6以上のレベルは「自律神経過反射」は命に関わる病態です。実際、風邪などと勘違いしていたりと知らない方が多く、さらに医療従事者も対処法を心得てない可能性も十分にあります。この記事をきっかけに脊髄損傷者、脊髄損傷者の周りの家族、医療従事者などに理解をしていただけたら幸いです。

 

自律神経過反射の詳しい情報はコチラ


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