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革命的なイヤホン!AppleのAirPodsはユーザビリティなイヤホンになり得るか【前編】


2016年12月、Appleから衝撃的なイヤホンが発売されました。

その名も「AirPods」。なんと再生機器と接続するジャックだけでなく、左右のイヤホンを繋ぐコードもない、完全なワイヤレスイヤホンです。

 

私はよくイヤホンで音楽を聴くのですが、頸髄損傷で上下肢不全麻痺の車いすユーザー(歩行時はクラッチ使用)の私にとって、従来のイヤホンでは困ったことがありました。

全く新しいタイプのイヤホン「AirPods」は、ユーザビリティ(使いやすい)イヤホンになり得るのでしょうか。

従来のイヤホンでの困りごと

私の場合、イヤホンの着脱や操作などは自分でできますが、使うことはできても、決して使いやすいわけではありませんでした。

例えば、こんなことで困っていました。

<ジャック付きイヤホンの場合>

・コードが引っかかる

 

スマホなど再生機器に直接、指していると、クラッチがコードに引っかかって抜けてしまうことがあります。また、車いすも上半身を動かしながら漕ぐので、その拍子でどこかに引っかかったり引っ張られることが多々ありました。

・使うまでに時間がかかる

イヤホンを出して、再生機器を出して、ジャックを差し込み、操作をする・・・当たり前の作業なのですが、指先に麻痺があるため、たったこれだけの作業でも普通よりも時間がかかります。

また、その中でうっかり再生機器やイヤホンを落としてしまうこともあり、せっかく音楽を楽しみたいのにその前にストレスを感じることもありました。

・コードが絡まる、きれいに収納できない

 

指先が利きにくく、感覚障害も少しあるため、コードが絡まったりするとほどくのが大変です。コードを丸めてケースに入れるというものもありますが、そもそもその動作自体がうまくできません。

<ワイヤレスイヤホンの場合>

その後、ワイヤレスイヤホンを導入することで、コードが引っかかるとか絡まるというストレスは幾分か解消することができました。しかし、だいぶ使いやすくなったものの、まだ不便な点もありました。

・スイッチが小さい

 

イヤホン側の電源を入れることで自動的にBluetooth接続することができますが、そのスイッチが小さい上に指先でギュッと押す必要があるため、片手ではできず、クラッチを傍らに置いて両手でその動作を行う必要があります。

・リモコン操作が使えない

ワイヤレスイヤホンは左右のイヤホンを結ぶコード上に再生やボリュームをコントロールできるリモコンスイッチが付いているものが多いですが、位置に問題がありました。私の使用していたものは装着時、首元あたりにスイッチがくるため、上肢機能上使うことができません。なんとか指が届いても、指先の感覚だけでスイッチを使うことは難しく、せいぜい耳につける前に再生ボタンを押す程度でした。

このように、強い不満を持っていたわけではないものの、一部で不便を感じながら使っていたり、せっかくの機能を十分に使えないという状況でした。

AirPodsとは

では、AirPodsとはどのようなイヤホンなのでしょうか。

まず、冒頭で説明したように、AirPodsとはAppleが販売している完全なワイヤレスイヤホンです。単にコードがないというだけではなく、見た目からは分からない革新的な機能も備わっています。

・ケースを開けるだけで自動接続

たった一度接続設定をすれば、あとはケースを開けただけで自動で電源が入り接続されます。取り出して耳に挿した時にはすでにペアリングは完了している感じです。

これで、従来のワイヤレスイヤホンのような小さな電源スイッチを押す必要もなくなりました。

反対に、イヤホンをケースに入れることで電源は自動的にオフになり、ペアリングは解除されますます。

・耳に装着するだけで音楽が再生される

AirPodsを耳に装着すると、それを感知し、自動的に音楽が再生されます(ケースから取り出して最初のコントロールは操作が必要)。AirPodsに搭載されたセンサーが耳への装着を認識する仕組みで、どちらか片方でも外すと一時停止します。

・イヤホンをダブルタップするとSiriが起動(Apple製品とのペアリング限定)

なんとも不思議なのですが、イヤホンを「トントン」とダブルタップすることでSiriを起動させることができます。「次の曲へスキップ」、「○○を再生」、「音量を上げて」、「△△へ電話して」など、iPhoneを取り出さずにいくつかの操作ができます。

ダブルタップによる操作はデフォルト状態では音楽の再生/一時停止になっているので、設定の変更が必要です。

他にも、ケースに入れることでイヤホンが充電されるなど、充電するという手間も減らすことができそうです。

実際の使い心地は?

さて、では気になる使い心地は? これまでのイヤホンの困りごとは本当に解消されたのか?

長くなってしまったので、次の記事でご紹介します。


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